The Rust Programming Language 読書会 #1
Kenta Arai
2021/7/16
The Rust Programming Language - まえがき,導入
まえがき
- Rustの基本原理: empowerment
- 幅広い領域でより遠くにたどり着く力を与える
- 例:メモリ管理,データ表現,並列性
- 技術的に難解な部分を取り除くためのツール群を提供
- Rustを使うとこんな良い事が!
- 並列処理コード中のミスをコンパイラが指摘してくれる
- コマンドラインアプリからWebアプリまで,楽しいコードが自由に書ける
- TRPLはRustの知識とプログラマとしての全般の能力や自身をレベルアップさせる!かも
導入 - プログラミング言語Rust
- 高速で信頼できるソフトウェアを書く手助けをしてくれる
- 書きやすさと低レベルな制御ができることは,言語設計においてトレードオフの関係
- Rustは”そこ”に挑戦している
- 言語はモダンだけど,C言語並に細かい記述ができる!
導入 - Rustは誰のためのもの?
- 開発者チーム - システムプログラミング
- 学生 - プログラミングを通じて学ぶ方なら誰でも
- 企業 - 数百の企業が様々な製品にRustを使用
- オープンソース開発者
- スピードと安定性に価値を見出す方
- スピード: プログラムのスピードとソースコードを書くスピードの両方
- 安定性: コンパイラのチェックにより,安定性を保証
Rust開発者を助ける素敵なツール
- Cargo: 依存マネージャ兼ビルドツール
- Rustfmt: 標準のコードフォーマッタ
- Rust Language Server: コード補完とエラーメッセージの検出を可能に
Rustfmt - 概要
- Rust Style Guideに従って,ソースコードを整形する
- Rust公式のコーディング規約に従うため,開発者の負担が小さい
rustfmt
コマンドでファイルパスを指定するだけ
Rustfmt - 例
Rust Language Server - 概要
- Language Server Protocol
- サーバと開発ツール間の通信プロトコル
- 従来のエディタや統合開発環境が実現していた機能を,分散的に使えるようにする仕組み
- 機能: 補完,文法に基づく色付け,定義場所へのジャンプなど
- 上記のような機能を開発ツールから分離したことで,再利用性を高めた
- Language Server: 上記プロトコルのサーバ,実装ごとに特定の言語をサポート
- Rust用のLanguage Server: rls
Rust Language Server - 例
- Visual Studio CodeでLanguage Serverを使ってみる
- 色付けされていることが分かる
- コードを書き始めると,補完もしてくれるようだ
導入 - この本の使い方
- 概念の章とプロジェクトの章
- 概念の章: Rustの一面を学ぶ
- プロジェクトの章: 概念の章で学んだことを使い,小さなプログラムを構築
- 2章: 数当てゲーム
- 12章: 簡易grep
- 20章: Webサーバを作ります
- 本を読みつつ,Rustコードを書いてみましょう!